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受水槽のリニューアル工事について

受水槽 ご相談事例

昨今マンション管理組合様やビルオーナー様などから、受水槽を撤去して公共の水道管と建物の給水管を繋げる直結給水方式のお問合せを多くいただくことがあります。工事内容は2種類あり、増圧ポンプが不要な直結給水方式と増圧ポンプが必要になる増圧給水方式があり増圧ポンプが必要になる場合の方が比較的規模の大きな建物に適用され、工事費も高額となります。工事後はこれまでは定期メンテナンスが必要であった受水槽清掃や直結給水方式であればポンプのメンテナンス費用が不要となります。

コストは掛かりますがメリットも多くありますので導入を検討される方が多くいらっしゃいます。しかし導入には事前に検討しなければならないことがあり、それは建物によって違ってまいります。今回は導入時に検討しておきたい事例などのご紹介をさせて頂きます。

 

 

建物規模によってグレードがあります。

一般に3階建てまでであれば直結給水工事は可能となります(自治体や地域によって条件が異なる場合もあります)。しかし4階建て以上になると増圧給水ポンプが必要になりますので工事費用が増額となってしまいます。特に建物規模によって増圧給水方式での改修となってしまう場合でメンテナンス費用の削減を目的に検討をされている場合は費用対効果の検討もしなければなりません。

 

工事代以外に水道メーター代が発生する場合があります。

水道メーターは新築時に自治体から購入している物になります。直結・増圧給水工事では水圧を確保するため公共の水道管から建物に引き込んでいる配管の太さを変更しなければならない場合がございます。それに伴って水道メーターも配管に見合った物に交換しなければなりませんので、その場合は工事費とは別に費用が発生します。

 

既存の給水ポンプの交換はいつ実施しましたでしょうか?

直結給水工事を行うことによって、今まで使用していた給水ポンプは不要になります。一般に給水ポンプの耐用年数は15,6年程度です。既存の給水ポンプがまだまだ使えるうちは直結給水工事は先延ばしした方が賢明です。

 

受水槽の跡地を有効利用する計画はありますか?

受水槽の設置スペースは一般的に車一台分くらいのスペースがありますので、直結給水工事後に白線や車止めを整備して駐車場に変更することが可能です。また駐輪場が不足していれば駐輪場の増設も可能です。しかし既存の受水槽が車路に面していなかったりなど利用が困難な場合もあります。その際は受水槽やそれを支えている基礎コンクリートなどの解体を工事費から除外すれば費用を圧縮することが可能です。

 

屋上に高架水槽がある場合の注意点

現状の給水方式が高架水槽方式の場合は、もちろん高架水槽も不要となりますがその撤去には高架水槽の廻りに足場が必要になります。ほとんどの建物では十数年置きに外壁改修工事が予定されており、その際には足場を設置しますので高水槽の撤去作業は外壁改修工事の際に行うことで仮設費用を圧縮することができます。その場合はタンク内の水抜きは行わない方が無難です。なぜなら台風等で飛んでしまう場合があるからです。

 

建物内部の水道管の老朽化はしてませんか?

築年数が40~50年程度経過している建物で、これまで室内の水道管の交換などを実施していない場合ですと導入には注意が必要です。直結式や増圧式に改修すると水圧が上がりますので、その負荷にによって内部に錆などが発生して老朽化した水道管が損傷して漏水してしまうリスクがございます。古い建物で蛇口を捻ってもチョロチョロしか水がでない建物などは、水道管内部の錆が進行してる可能性が高いので特に注意が必要になります。

 

 

以上、導入に当たっては様々な検討事項がございますが、やみくもに受水槽があるから直結式に変えなければならない訳ではありませんので、まずは設備の老朽化などを点検してから検討されるのがよいのではないかと思います。