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COLUMN
更新日:2024.12.08
大規模修繕で起こるトラブル③:車の通行に関するトラブル
大規模修繕工事は建物の周囲に大掛かりな足場が設置されます。足場の組立てや解体時にはそれぞれ数週間から1カ月程度の日数がかかり、作業時は搬入用トラックを敷地内や道路に停車して作業しますので、居住者様はもとより近隣住人様にも少なからず影響があります。また、通常時とは異なる状況下において、トラブルも発生しやすくなっています。
本コラムでは、大規模修繕工事時に予見されるご近隣とのトラブルについて考えていきたいと思います。
大規模修繕における車の通行に関するトラブルと対処法
足場の組み立て・解体作業中は、資材の荷下ろしを効率的に行うために搬入用トラックをできる限り作業場所に近い場所に停車し作業をします。建物の東西南北すべてに十分余裕のある敷地に囲まれたマンションはそうないため、必然的に道路にトラックを停車して作業を行うケースが多くなります。
道路への停車に関しては前もって現場を所管する警察署に許可を取りますが、ご近隣様にはご不便をおかけしてしまうこともございます。例としては、お引越しの予定がある場合や、道路が狭く出庫に支障がある場合など、ご事情は様々です。
日本の密集した住宅事情は仕方がないとはいえ、ご近隣との良好な関係をないがしろにすべきではありません。工事前にはマンションの住人様だけでなく、ご近隣の皆様への情報開示が重要になってまいります。ただチラシを配布するだけでなく、どんな作業をいつどのような形で行い、それによってどう影響があるのかに至るまで、きちんとお伝えする必要があります。そうした話し合いを通じ、互いに認識できていなかった工事の影響などを共有しあうことで、トラブルのない大規模修繕工事に一歩近づけると思います。