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COLUMN機械式駐車場解体工事の相談事例
築15年目のマンション。これまで塗装をしてこなかった機械式駐車場の現状は?
築15年目のマンションでこれまで機械式駐車場の塗装工事を行っていなかったマンションで全体の塗装工事の計画案が持ち上がり、当社でお見積をご提案させていただくことになりました。
時期的には、塗替えの時期を過ぎてしまっているため、かなり錆が進行しているだろうと予想して現地調査に伺いましたが、現状は予想をはるかに超えておりました。
塗装によるメンテナンスは不可。部材交換を検討することに。
駐車場は地下ピット式で区画数は46台で、3区画に分割して別々に動力を制御している機構です。駐車場の上段パレット(車両が乗り入れる部位)の表面には錆が広範囲に亘って広がっておりましたが、この程度ならしっかりケレンして錆を落とせば塗装によるメンテナンスは可能であると判断できました。
確認のために駐車場の操作キーをお借りし、下段パレットを確認してみたところ、パレットの荷重を受けている梁の錆が進行しており、この状態では塗装による延命が不可能なことが判明しました。
機械式駐車場のメーカーから部材交換費用の検討を依頼。すると驚きの金額が!
機械式駐車場というのは、表面の塗装の塗替えは我々のような工事会社で行うことができますが、部材の交換となると家電製品などと同じく製作したメーカーでないと行うことができません。そこでメーカーに依頼して腐食が進行し交換が必要な部材や耐用年数が過ぎた部品の交換の見積を取得したところ、なんと1000万円もの費用が掛かるとのこと。また設置から30年経過した頃には基本的には駐車場設備全体の交換になるとのことでした。
これでは将来的にマンションの収支を圧迫し運営が困難になることは必至です。
機械式駐車場の解体へ…。計画の大幅変更を実行
マンションは時流とともに、住人様の住まい方も変化していきます。新婚のご夫婦でマンションを購入し、新築時はまだお子様も小さく車が必須だったご家庭も、お子様が大きく育てば以前ほど車に乗らなくなり車を手放す方もいらっしゃいます。それを思えば大規模な駐車場設備が、マンションにとってオーバースペックで重荷となってしまうのも必然なのかも知れません。