更新日:2024.12.08

大規模修繕で起こるトラブル②:騒音に関するトラブル

大規模修繕工事は新築工事とは違い、マンションに住人様が居住しながらの作業になりますので、それに伴い様々なトラブルが発生してしまう場合があります。

大規模修繕における騒音に関するトラブル

工事というものには騒音がつきものですので、音に関するトラブルが多いのも否定できません。

大規模修繕工事では建物を修繕するために破損したタイルを剥がしたり建物にドリルで穴をあけたりする補修方法を行いますが、その際にはどうしても騒音が発生します。こういった騒音の発生する作業は主に工事の前半部分に集中して行われ、終盤に差し掛かるにしたがい塗装作業などの仕上げ工程に移っていくため徐々に収まる傾向にあるものの、数週間はそういった期間がございます。

マンションでは様々な生活スタイルの居住者様がいらっしゃいます。
大規模修繕工事では特殊な事情がない限り日曜と祝日は休工とし、多くの居住者様が平日お仕事に出掛けられている間に作業を進めておりますが、その一方で、育児などのため平日ご家庭で過ごす方、夜勤労働されている方など音に敏感な方もお住まいです。まったく騒音を出さずに作業することは不可能ではありますが、工事に対してのご理解が得られないまま作業を進めてしまうことは、居住者様のさらなるフラストレーションを引き起こし、円滑な工事進行の妨げとなりかねません。

大規模修繕工事の騒音対策は可能か?

たとえ少数意見であってもおざなりにするのではなく、一つ一つのご意見に真摯に耳を傾けることが重要になってきます。先ほども申し上げましたが騒音をゼロにすることは不可能です。また、「騒音を減らす」ということも本来行われるはずの作業を行わないことと同義となり、結果として施工品質の低下を招きかねません。

「建物の維持管理のために発生する騒音」であることをご理解いただくほか、現実的な解決は難しいのですが、騒音作業の時間帯を事前にお知らせする、工事スケジュールに余裕があれば時間帯を限定して騒音作業を行うご提案など、私たち施工会社の取れる対策についてはもちろんしっかりと対応いたします。

大規模修繕工事の遂行には住人様のご理解とご協力が不可欠です。「大規模修繕工事中は音がうるさくて最悪だった」という印象のまま終わってしまうのは心苦しいものですので、住人の皆様方とご相談を重ねながら共に工事の完成を目指していきたいと思います。

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